総入れ歯について

通常入れ歯を作る際の型どりは口をあけたまま、上と下を別々に行います。

しかし、ものを噛むときはお口を閉じ上下の歯を噛み合わせます。

本来、実際に食事をするのと同じ状態で型を取ることができれば一番望ましいのです。

それを可能にしたのが上下同時印象法(元日本歯科大学教授、稲葉繁先生が考えられた治療システム)です。

上と下の型どりを同時に行うことにより、顎の形態だけでなく表情筋、咀嚼筋(あごの開け閉めをつかさどる筋肉)などの状態をも、模型上に再現することができます。

義歯の、人工の歯はイボクラールビバデント社の超硬質レジン歯であるSRビボデントPE、SRオーソシットPEを用い、義歯の顎の部分のプラスチックはPVPMと呼ばれるもっとも変形、歪みが少ない方法で製作しております。

当院ではこれらの方法を用いて精密で、良く噛め、吸着が良い義歯を製作しています。

大きくお口を開けても入れ歯は動きません。

部分入れ歯について

実際の治療例 1(コーヌスクローネ)

 

通常の部分入れ歯は写真のように残っている歯に、ばねをかけて入れ歯を維持し安定させます。
しかしこの方法では、ものを噛むと横揺れが生じ、支えになる歯を、時間をかけてダメにしてしまいます。
この欠点を克服した義歯がコーヌスクローネを用いた義歯です。
コーヌスクローネは欧米の歯科医療先進国で発達した代表的な高度精密義歯です。
支えになる歯に6度の傾斜をつけた内冠をかぶせ、その上に茶筒の蓋のようにピッタリと合った外冠をかぶせることにより、堅固な支持と維持を得ることができます。
その為、今まで通常の入れ歯では食べられなかったかなり固いものや粘着質な食事も可能になります。
また写真を見ていただいてわかるようにバネがないために他の人からは義歯を入れているのが全くわからなく、審美的に非常に優れています。

治療前

義歯をはずした口腔内の状態です

治療後(コーヌスクローネを用いて)

実際の治療例 2(リーゲルテレスコープデンチャー)

 

上記のコーヌステレスコープが内外冠の接触による摩擦抵抗により維持力を得ているのと異なり、リーゲルテレスコープとはドイツ語でかんぬきを意味し、義歯の着脱はレバーの開閉により行います。
その為、残っている歯にかかる負担はコーヌスクローネよりも軽減されます。また残存歯を連結して固定することが可能です。もちろん見える部分に金具は見えません。

治療前

治療後

リーゲルテレスコープデンチャーを入れた、お口の内の状態です。金具は全く見えません。またお餅のような粘着性のある食べ物でも入れ歯は外れてきません

歯の内側にカギがあります

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